2009年6月5日金曜日

シェイクスピア、斎藤勇訳「リア王」

「「これが最悪」などと言える間は、まだ実際のどん底なのではない。」

娘の甘言に惑わされたため、荒野で暴風雨にあわなくてはいけなくなった可哀想なリア王。ケント伯と道化との道中が痛々しい。
何で、コーディリアはあんな最期を迎えてしまったのだ。シェークスピアは因果応報をよく書いているのに、コーディリアに関してはまったく当てはまらず。これで当時の観客の満足を得られたのかな。

評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)

2 件のコメント:

  1. シェクスピアは意外と俗っぽいところがあり、これも魅力の1つですね。

    "There's nothing good or bad, only the people make it so."

    これもシェクスピアの名言の1つとおもっています。
    ぼくが半導体開発の現役時代(およそ40年前)、座右の銘
    の1つでした。
                       ***

    要するに不良事故などの当事者に好ましからざる事象を
    ただ単に”悪”として放り投げるな、それは神が与えた重要な
    ヒントと見るかどうかと言うことです。

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  2. 「これは不可避である」と書いてある論文がありました。回避できないなら回避できないなりにどうにかして扱えないといけないと思っています。
    シェイクスピアは「ヴェニスの商人」を読むと、観客をストレス解消を目標に書いていたのではないかと思ってしまいます。観客に阿るのとは違う気がしますが、まだ自分でもちゃんと説明できません。

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