2009年8月22日土曜日

アポロドーロス著、高津春繁訳「ギリシャ神話」

「ゼウスは夜の間にやって来て、その一夜を三倍にし、アムビトリュオーンの姿となってアルクメーネーと衾を共にし、テーレボエース人に関する出来事を語った。」

ゼウスは妻がいるのに、結構いろいろな女と寝ている。全知全能の神だと思っていたが、そういうわけでもなかった。
登場人物がとても多い。固有名詞の索引のページだけで53ページもある。とても覚えられない。
文章のつながりが人間の私にはちっとも理解できない。訳文のわかりにくさも原因だろうか。

評価:☆☆
(1-5で基本は2)

2009年8月1日土曜日

浜矩子先生の話と、原子力出身の人に文句を言った話

浜矩子先生の話を聞きに行った。
アメリカは裸の王様で、日本は腰抜け王子で、中国は不敵な王子だ、というつかみだった。このままの各国の態度を続けてもダメだということで、最終的には、"one for all, all for one"という精神論で終了した。
経済学の根本は倫理学である。浜先生も経済活動は人の営みであると述べていた。実際にこのような精神で経済活動を行うことは難しいだろうし、今まで人類の歴史で行われてきたことはないかもしれない。だからこそ、今こそ、やらなければならないのだろう。
講演終了後、浜先生に「昔、留学して数理経済学を学んできた日本の経済学者が、数理経済学には哲学がない、と述べていたのを思い出しました。」と感想を述べると、「人間不在の経済学は経済学ではない」とおっしゃられた。

飲み会で原子力関係の仕事をされて、昨年定年退職された方と話した。
「原子力の最終処分方法が決まっていないのに、何であんなもんを作ったんですか?」
「あの頃は問題になるとはわかっていなかった。」
「知らなかったわけないだろう!!」
本気でブチ切れて話すと、握手して帰ることができると知った。

聞いた言葉2

社会を変える技術を考えてくれ。

―技術者