2009年12月20日日曜日

山本光雄訳「イソップ寓話集」

「いいかね、倅たち、お前たちも、もし心を合わせていれば、決して敵に負けることはないだろう。」

ギリシャ時代のアイソポス(イソップ)による寓話集。寓話があって、それから何を学ぶかというのがセットになっている。教養として読んでおくのはいいのだけど、あんまり面白くなかった。
引用は三本の矢の話と似ている話。世界中で同じような話があるのは本当のようだ。

評価:☆☆
(1-5で基本は2)

2009年12月17日木曜日

ヤマダの店員

ヤマダ電機の店員が説明しましょうかと言って近付いてきたが、帰るつもりだったので結構ですと言ったら、舌打ちをされた。
翌日、同じ値段のものをビックカメラで買った。

2009年12月16日水曜日

科学者の話

大学時代の友人は生命科学の研究をしている。動物の進化を考える時に、ある時に生殖の仕方が変わったそうなのだ。彼は、それはヒトデあたりではないかと考えている。
この研究は、人間の不妊治療にも役立つ可能性があるそうだ。
この面白い話は、何に役立つかを考えた瞬間につまらなくなった。ただ単に追究して私に教えてほしかったし、彼自身もそんなに応用に興味があるようには思えなかった。

2009年12月15日火曜日

研究思索費

「研究試作費」が変換ミスで「研究思索費」と出た。それはそれでいいかもしれないと思った。

2009年12月14日月曜日

2年目の会社員と同期のD2

数学科のD2の3人と会った。一人はそろそろD論を提出して、Dを2年で修了するようだった。一人は修士時代とても優秀であったが、今は何故か自信をなくしているようだった。最後の一人は企業をまわって就職を考えているようだった。
突然数学の話がはじまった。多様体でハウスドルフ性を仮定している理由がわからないという。会社員の一人が、それを仮定しないと重要な性質を持たないからではないかと言ったが、質問者はではそもそもその性質はそれほど重要なのかと返した。そして、話は変わり、チコノフの定理って位相空間論で名前はきいた覚えがあるけど、どんな定理だっけという話になった。
昔の数学の感覚は徐々に戻ってきたが、昔あの場所にいた感覚は2時間話した程度では戻ることはなかった。今でも彼らは数学の世界で生きていて、私はそことは少し違う場所を選んだことに改めて気付いた。

2009年12月13日日曜日

科学技術社会論学会:第8回年次研究大会(2009)

すごい発表をひとつだけ挙げると、小林先生のものであった。

グローバルなパブリックコンサルテーションの実験:WWViewsという試み 小林傳司(大阪大学)
2009年9月26日に世界中でCOP15の前に市民の地球温暖化に対する意見をまとめようという試みがなされた。欧州が中心となって企画し、他の国々が参加していった(させられた?)という企画である。(朝日新聞やNHKなどにも取り上げられて、開催日には民主党の副大臣も挨拶している。)欧州3カ国が方法のたたき台を決めていき、他の参加国が意見を述べて方法が決定されていくそうだ。しかし、英語で毎回意見を言っていけたのは欧米以外では日本のみであり、多くの国々は欧州のやり方に巻き込まれていったしまっただけとのこと。結局、グローバル(という名の欧米の)の社会実験に参加させられただけかもしれない、しかし我々の世代ができることはここまでだった、という無念を発表していた。日本の場合、欧州のように政府から独立しているテクノロジーアセスメント機関がないため、お金集めが非常に大変だったそうだ。「日本はゲームの提案能力はあるのか?」と述べていたのが印象的。
あまりにすごい発表なので、涙した。

2009年12月12日土曜日

数学科だから2

飲み会の割り勘をすぐにできると思われているが、数学科は概算や暗算が苦手な人が多い。むしろ、その食事代が人数で割り切れるかどうかの方が興味深い。

2009年12月6日日曜日

およそ○分の1

12月2日の朝日新聞に「約5700人中約1500人」を5分の1と表現していた。一方、同日の日本経済新聞では4分の1と書いていた。(なお、日経には母数は書いていない。)単純に1500÷5700は22%である。これは5分の1の方が表現が適切であると思う。
昔、テレビで「28%、およそ3分の1」と言っていたが、これはやはり4分の1だと思う。
言い換えは必ず主観を含む。気をつけないとな。

2009年12月4日金曜日

数学科だから

同僚に統計の質問をされた。数学科だから知っているでしょ、ということらしい。私は数学科だからわからないと答えた。数学科では統計が必修になっていることはないし、私は統計を使ったことがない。
(もちろん、統計を知っているにこしたことはないので、早く基本くらいは勉強しようと思っている。)