「相場は、売るべし、買うべし、休むべし。」
明治初期から昭和中期までの歴代相場師を取り上げている。現代の相場師として横井英樹が登場するような時代の本である。
昔の相場は素人が入っていけるようなところではなく、多くの山師によって構成されていた。かと言って義侠心に溢れた男もいたし、自分の利益のためではなく日本を発展させるために外国から外貨を稼ごうとした男もいた。この本に登場するのは、熱い男たちばかりである。
では現在は相場師はいるのか?市場の大衆化によって過去の相場師は活躍できなくなってきた。これも時代の流れ。そう、時代は流れるにつれ、玄人だけしか扱えなかったものが素人にも使えるようになってくる。
評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)