2009年11月28日土曜日

小林多喜二「蟹工船・党生活者」

「私は自分の犠牲も、この幾百万という大きな犠牲を解放するための不可欠な犠牲であると考えている。」

「党生活者」では共産党員である主人公の日常がつづられている。主人公は共産党が軍国主義の日本を救うと考えており、自分の身の危険も省みず活動を行う。
同じ意識を共有している仲間達との青春小説のようにも見えるが、行っている活動は現代の私にはあまりよくわからない。資本家を敵に回しても何も解決しないような気がするが、当時は資本家による労働者からの搾取がひどかったのだろう。
何故この小説が現在流行っているのかはいまだによくわからない。

評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)

2009年11月27日金曜日

ラジオを聴く

テレビのニュース風バラエティにはコメンテータが多く登場する。あれだけ多く登場すればしゃべる時間は短くなる。人件費がもったいないと友人に言うと、テレビのコメンテータはその程度の時間をしゃべるのが限度でそうだ。
平日はJ-WAVE「JAM The World」を聴いて、TBSラジオ「アクセス」というのが普段の流れである。一人当たりの話す時間が長いので、ニュース報道の裏側の解説があり、とても面白い。
ただ、気をつけなくてはいけないのは、その一人の意見の妥当性は自分で判断しないといけないことである。立派なことを言っているように聞こえても、実際は裏付けのない思い込みの意見であることは多数である。
これでも、聴き続けてしまうくらい面白いのだ。

2009年11月26日木曜日

益川敏英氏と私

プログラムを書いた後、自分のやっていることを整理するためにリファクタリングを行う。これは清書のような作業である。すると、苦労して時間をかけて書いたコードは、結果的にはとてもコードが時間が短くなる。
数学をやっていたとき、とても苦労して苦労して閃いたことを書いていると、何故こんなことが早く思いつかなかったのかと思うのがいつものことだった。問題を解いたその瞬間のみが嬉しくて、その後は自分に対する実力のなさが悔しさを長く感じていた。
日本経済新聞2009年11月21日の「私の履歴書」で物理学者の益川敏英が「いったん論文にまとめてしまうと、私はその問題について関心が失せてしまう。なんだ、自分はこんな簡単なことに四苦八苦していたのかという気持ちになる。」とCP対称性の破れの論文に関して述べている。私は益川氏の足元にも及ばないが、一緒の感情を有していたことに驚いた。

2009年11月25日水曜日

具体と抽象

工学者が「論理式を解いていくのはとても抽象的でよくわからない」と言う。彼は分子や原子など実際にあるものを見るほうがはるかに楽だそうだ。
その場にいて数学博士と私はこの考えがわからなかった。というのは、論理式や数式の方がはるかに実体を伴ったものであり、分子や原子は抽象的過ぎてわからない。
具体的なものと抽象的なものはお互いに違うことがわかった。ものごとを理解するには具体的なものを用いる、言い方を変えると、例を用いた方がよいというのはよく言われることであり、私自身もそう思う。抽象的なことをよく理解している人は具体的なよい例をつくれることが多い。
具体的か抽象的かはそれにどれだけ触れているかというのも関係しそうである。私が数学をやっていたと言うと、他の人からは物理が得意だと勘違いされるが、私は物理学は高校レベルでもよくわからない。もちろん物理ができる数学者はたくさんいるし、大学の幾何の研究者からは高校時代に物理学をきちんと学ぶように言われた。ただ、私は物理が本当なのかどうかわからなくなり、そして問題を解くときに勝手に文字を登場させて解答にもその文字を残したままという発想が理解できなくて、物理からは遠ざかった。私には具体的な物理現象というのは何にも思いつかない。一方、数学ならある程度具体的な例を作れるとは思うが、どんな例をつくっても抽象的と言われる。昔、層の例として実数空間(0,1)の無限回微分可能な実数値関数の全体を挙げたら、そんな抽象的な例ではわからない、と言われた。とても具体的な例だと思って説明したのだが、相手にはそうではないらしいことがわかった。
抽象的なものを理解するには具体的なものを扱ったほうがいい。理解しようと具体的なものを散々触ってみることが抽象的なものを理解するのが一番よい方法のようである。

2009年11月24日火曜日

John Grisham "A Time To Kill"

This book describes a conflicts between the white and the black in the states. A lawyer is charge in a defence of a black man. Then the people around him were afraid of the whilte and attacked by the white, KKK.
I read this book in a high school days. At that time, I felt it was difficult, but now I enjoyed it very much.
John Grisham's famous book seem to be this and "The Firm". I have a the latter, but I don't know why. I will try it.

Score: 3 star

2009年11月23日月曜日

Sidney Sheldon "Master of the Game"

There is no description of deep charactors' mind. This book is like a script.

Score: 2 star

2009年11月22日日曜日

聞いた言葉4

社会から必要とされなくなった技術は退場するだけ。

―大学教員(原子力ヒューマンインターフェース)

2009年11月21日土曜日

森永卓郎は経済学者ではない

http://read.jst.go.jp/
これで「森永卓郎」と検索してもヒットしない。
それでよく経済学者と名乗れるものだ。