2007年10月30日火曜日

マイナビ2009

「人生の半分を過ごす会社。
 いいかげんには決められない。」


こんなことを新卒求職者に言っておいて、3年後には「君の本当にやりたいことは何?」「スキルアップをしませんか?」などと囁き、転職をさせて手数料収入を稼ごうとするのだから、毎日コミュニケーションズという会社はとんでもない。いいかげんに決めている方が転職させやすいくせに。

2007年10月16日火曜日

ここの博士は止めました

博士を止めて教員になることにしてからは、行動が早い。早速コネを最大限に使おうと方々に電話しているが、今の時期はほとんど採用がないらしい。でも、数学以外のことをやって、それはそれで楽しんでいるようだ。
三人で昼食を取っていたら、もう一人もこのまま博士進学はしないと言い出す。先生が他の大学に移られるから、彼も移動しないといけないらしい。その先生についていくのか、それとも今の大学から近いところに別の先生もいるからそこに行くのか。
数学は実験器具が要らないから理系の中ではどちらかと言うと移動しやすい分野だと思う。また、指導教員はほとんどの場合一人だし、普段は個人作業なのでまわりがどういう人間であるのかはさほど問題ではない、と思われている。しかし、まわりの雰囲気というのは私は非常に大事だと思う。分野がまったく違うにしろ同期や近い学年が何を目指しているのか、そして数学教室及び大学としての雰囲気というのは大学ごとでかなり異なる。
「先生が急に言うから、どうしようかと思うよ。」

ふと、思う。
この人たちと一緒にいる時間は意外と短いのかもしれない。

2007年10月15日月曜日

ミスチルは客層がよい

朝日新聞2007年10月13日。

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長居競技場にミスチル効果 ライブ2晩で年間収入の8割
2007年10月13日21時26分

 大阪市が所有する長居陸上競技場(同市東住吉区)で初めてロックグループ「ミスター・チルドレン」のライブを開いたところ、2晩で年間の半分以上の収入があった。市営地下鉄の乗降客数も激増し、合わせて6400万円を超える増収。思わぬ「ミスチル効果」に、市は「次はサザンオールスターズか、ドリームズ・カム・トゥルーを」(担当者)と、2匹目のドジョウを狙う。

 競技場はJリーグ・セレッソ大阪の本拠地で、8月25日から開催された世界陸上大阪大会の会場にもなった。だが、住宅地が隣接しており、騒音を懸念してこれまでライブは開かれなかった。「ミスチルは客層がよい」という評判などから、開催に踏み切ったという。

 ライブは9月29、30両日に開催され、入場者数は計約8万人。市に支払われた施設使用料は4800万円で、05年度の同競技場の施設使用料収入(7400万円)の65%、06年度(5700万円)の84%だった。最寄りの市営地下鉄御堂筋線長居駅の延べ乗降者数は、2日間の合計で前週の同じ曜日と比べて8万3000人増えた。

 セレッソのサポーターからは「芝が傷むのでは」という声も寄せられたが、心配していた騒音に対する苦情はほとんどなく、「ベランダでビールを飲みながら聞いた」など、周辺の住民も歓迎ムードだったという。

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そうなんです、ミスチルは客層がよいのです!!

30日は私も行きましたが、MCで桜井さんも「この競技場でライブをするのはミスターチルドレンが最初」と言っていました。「これからB'zさんやサザンさんがライブをしたら、「ここはミスターチルドレンがやったとこか」と思うのかな。」(要約)とも言っていました。市の担当者とはちょっと違うね。まあ、別にいいんだけどね。
ちゃんと規制退場もしたファンも多かったしね。いくらアナウンスしても規制退場をしなかったことは認めます。"HOME" TOUR 2007-in the field-では過去の曲を結構演奏しました。ファミリー向けのチケットを発売していたことからも昔からのファンが子供連れで楽しめるのを目標にしていただろうと推定されます。だから、子供連れから退場できるように規制退場をしていたのですが、それを守らない人がいて嫌だった。
市営地下鉄がとても儲かったように書いていますが、30日は「昨日は地下鉄の駅がとても混雑して1時間待ちだったのでみなさんJRを使ってください」とアナウンス。地下鉄は儲かったけど、パンクでした。私はJRで帰りましたが、みんな行儀良く歩いていて、決してまわりに迷惑をかけるような人はいませんでした。アナウンスでも「ミスターチルドレンのファンはよい、と聞いております。」と何度も述べていました。

2007年10月12日金曜日

博士は止めました

講義に行こうと学内を歩いていたら、友達とばったり。「道を変えることにしたよ。」と言うので、複素幾何から代数幾何に変えるのかと思っていたら、博士に行くのを止めたと言う。驚いてずっと話を聞いたが短い時間だったので、昼食を一緒にとることにした。

学食で話を聞く。
もともと彼は博士に行っても高校の教員になろうとしていた。だから、研究者になるのを止めたというよりは、教員になるのを早めたということになる。2日前にふと就職課に行ったら、30歳までに専任教員になっていた方がいいと教えられたそうだ。博士修了が27歳、教員と博士を同時に行うのは大変だから1年間勉強するとして28歳、一度で合格するのは難しいから29歳。ぎりぎりだ。それなら早めに教員採用試験や私学適正を受けた方が仕事を得るという観点ではよい。2007年問題と言われているが、それに乗るためには早めに非常勤でもしていた方がいい。教採に落ちた人から非常勤への名簿に登録でき、それが常勤になる際に強いアピールになる。
「最近、研究が行き詰ってね。」
これが弱気にさせた原因の一つでもあるらしい。

「昨日はいろいろあってお風呂に入らなかったよ。」
それは、困る。

2007年10月10日水曜日

数学モデル

「爆笑問題のニッポンの教養」で渋滞学の西成活裕先生が数学モデルを作って渋滞問題を解消しようとしていた。この先生、航空学科出身だが「様々な物理や数学を勉強した」そうだ。「このときの幅広い勉強が今になって色々役立っている」とも書いてある。
私は数学を勉強しているが、他のことはとんと知らない。数学がどんなように使われるのかというのも学部生に教えていくのも大事なのではと思った。実際に何に活用できるのかがわからないと勉強の意欲が湧かない人もいる。もちろん、数学の中で閉じていることに不満を感じない人もいるので、全部が全部その道に進めとも思わないが、私は今までそんな教育を受けた覚えがないので、そういう話も聞いてみたかったと今になって思う。実は聞いたが昔から応用に関してあまり興味がなかったので忘れている可能性もある、というか大。数学科でもちゃんと数学モデルをつくることを考えて解こうとしている人、特に微分方程式や確率・統計系、もいるのだから、代数が一番好きだった私自身のせいであるように書きながら思えてきた。
なお、ギボンズのモード論によれば、応用を見越したものだけが重要という前提は間違いであるというのも付記しておく。

追記:「爆笑問題のニッポンの教養」は今年一番面白い番組だと思う。


爆笑問題のニッポンの教養
http://www.nhk.or.jp/bakumon/

西成総研HP
http://soliton.t.u-tokyo.ac.jp/nishilab/

2007年10月7日日曜日

統計学を使った経済学

「統計学を使って、政策評価や提案を行っているんですよ。」と経済学部の後輩がゼミの内容を教えてくれた。何をやっているかよりも気になったことを訊いてみた。「統計学を使ってというけど、統計学を使わない経済学なんてあるのか?」あるらしい。
まだ、あるんだ、そういうの。
まあ、数学に酔って自分が何をやっているのかわからずに、数字さえ出せば科学的だと思っている人もいるから、数学を使わない経済学を全否定はしないけど。(「数学に酔って」というのは、「数学に振り回されて」という意味。)