2010年5月10日月曜日

森健一、鶴島克明、伊丹敬之「MOTの達人 現場から技術経営を語る」

「コンセプトを作るときは、技術の言葉で語らない。」

 東芝の日本語ワープロ発明者、ソニーのCD開発プロジェクトリーダー、そして経営学者のMOTについての対談集。森健一氏によれば、MOTとは「Management of Theme」、つまり研究テーマのマネジメントのことのそうだ。研究テーマは研究者の内在的なエネルギーで発展しなくてはならず、上司、研究所長、CTOは研究テーマを与えるだけではいけない。
 研究テーマの組織レベルでのマネジメントは私の現在の仕事ではない。しかし、いかにして研究テーマをつくっていくかというのは私が取り組んでいることである。自分の研究計画書にも、コンセプトを書いたりと、完全に私は森健一氏に影響されている。
 この本の感想を上司に言ったら、この人は部署に何十冊も配ったことがあるそうだ。企業研究所の人間は読むべき本である。

評価:☆☆☆☆
(1-5で基本は2)

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