「少年達は、“表現する”ということを甘く見ているために、何も伝えられずにいる。」
TV Bros.に連載されていた爆笑問題のコラムのまとめである.テーマは,社会問題,芸,思い出,嘘話,小説風の話,読んだ本,など幅広い.
上記引用は,少年達が事件を起こすことについての小論である.爆笑問題(もしくは太田)は漫才師として表現することを深く考えてきた.表現とは考えて考え抜かないと伝わらないという思想が彼の中にある.
太田はステージ上で動物を殺すことを刺激的な表現だとするアーティストに対し,観客の衝撃は動物の死に対してであり,アーティストの表現力に対してではないと言う.一方,ピカソのような「圧倒的な表現というのは,見ている側に,自分も何か創造出来るのではないか,という感覚を与える」のだ.
太田は社会を斜めに見ているのではなく,むしろまっすぐ見ているからこそ他の人と違うものが見えるのかもしれない.
評価:☆☆☆☆
(1-5で基本は2)
2010年5月17日月曜日
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