2011年3月20日日曜日

日本経済新聞社=編「働くということ」

「会社にいても、独立して外に出ても、どんな職業も地道に頑張ることは一緒。人生の最大の楽しみは一所懸命に打ち込む充実感やしね」

 人は何のために働くのか,応えは人それぞれである.生活のために働く人もいれば,仕事を通して何かをしたいと働く人もいる.働くときに難しいのは,各人が異なる意識で仕事に向かっているときである.例えば,若い人は新しいことをやりたいのにベテランがやる気をなくしている場合.また,ベテランが若手には自分の仕事ぶりから学んで欲しいのに,若手は丁寧に教えてもらうことを望んでいる場合.もちろん,同世代でも考え方は異なる.
 だが,どんなときでも,今やるべきことを一生懸命にがんばるのは大事なことだと思う.がんばる場がないとふてくされるのではなく,がんばる場を得るために今のところでがんばる.
 2004年9月にこの本は出版された.星野リゾート社長星野佳路氏や,まだ肩書きが楽天の田中良和氏が登場している.7年間で時代は大きく変わる.
 冒頭の言葉は,60歳で判事を引退した料理人の言葉である.
 
評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)

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