2009年7月25日土曜日

ポアンカレ、吉田洋一訳「科学と方法」

「事実の重大であるか否かはその産出力、いいかえれば、そのために吾々が節約し得る思考の量の大小によって測られるのである。」

生命科学者を目指している友人から勧められた後に本棚を見ていたら、発見した。高校生の時に買ったのだろうが、読んでいなかった。
ポアンカレが批判している理論は現代の私たちにはあまり知られていないものだろう。かといって、その手法自体は決して古びることはない。
私は自分のしたことが、それにかかった時間よりも、他人がそれに対して時間を使ってくれるものが価値があるものだと思っている。例えば、この日記を10分で書いたとして、読む人全員で10分以上使ってくれれば、その文章が価値があるものだと思っている。私の考えからすれば、古典は、多くの人がその古典の言葉や精神に対して幾度となく反芻することで多くの時間を費やすほどの価値があるため、すばらしい。

評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)

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