2008年1月15日火曜日

お客さん教授

昔は大学院で学位を取得し大学で研究を続けることで助手、講師、助教授、教授と上がっていった。しかし大学教員は研究だけをやっていればいいというわけでもなく、入学試験問題作成や採点、学部学科の運営方針の話し合い及び実行、最近では就職指導も行わなくてはいけない。つまり学内事務は意外と多いのである。
最近は著名な人を大学教員として引き抜くことが多くなった。もちろん招聘されるくらいなので大学の知名度やイメージアップ、新しい教育体系の構築などはちゃんとできる。しかし、大学教員の仕事は研究、教育だけではなく、大学運営もあるのだがそれをしない、もしくはできないと言ってやらない人もいる。
大学の事務は目立たないがなくてはならない。そして履歴書や研究業績として書けるものではない。しかし誰かがやらなくてはならないが、お客さんとして教授職に就いた人はやらない。もともとの教員からは不公平だというグチも聞こえてくる。
確かに資源の最適化を考えると、得意なことで大学に貢献するのは当然のことである。しかし、教授という名を冠している限りは誰もが自分の研究をしたい中でやらなくてはいけないことと思いながら従事している作業を自分は特別だからということでやらないのは妥当とは思えない。

0 件のコメント:

コメントを投稿