「最も言いたかったのが分野横断的な人材の必要性である。」
もともとは「爆笑問題のニッポンの教養」で観たのが初めてだった。渋滞学というとこの人のやっていることは制限されてしまうだろう。現実問題に対して数学を適用してモデルをつくり、いかにして解決するかがこの人の関心であろう。そのため、本書で解説されているのは、いわゆる渋滞と言われる車の渋滞や、避難経路を考慮する人の渋滞、そして森林火災やインターネット上の渋滞まで様々である。しかし、行っていることはすべて適切なモデルを作成することである。
現実の問題解決には多くの知識が必要とされる。現在の大学教育では、理学と工学の差が大きくなってきているので、その両方を持った人間が必要であると著者は説いている。
理学は基礎追究をした方がいいか、という問題はあるだろうが、現実問題を解決したいという学生の意志を達成できるような制度つくりは必要であろう。
評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)
2009年5月24日日曜日
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