2007年11月1日木曜日

3分の1が博士課程に進学する2

ポスドク問題について話し合うイベントに参加。そこで、持論を展開してみる。

「私の周りは3分の1が博士に行きます。しかし、その中で実際に研究者になれるのは1人か、多くて2人でしょう。夢を追い続けるのは勝手です。しかし、いつかは自分の能力を考えて夢を変えなければなりません。私はもっと、進学ではなく社会に出て行く人間が増えていくことを望んでいます。」

4、5人から拍手をもらう。その中の女性が発言。

「私もそう思います。私は学部を出て、一旦社会人になって大学に戻って、これから小学校の教員になります。私は高学歴の人間が初等、中等教育機関に進んでいくのが、博士後のキャリアパスとして有効だと思います。」

イギリスでは、逆に、高学歴の人が産業界ではなく教育界に行ってしまい問題になっているらしい。

私の発言は過激だったため、もちろん反発があった。

「ぼくは工学部です。ぼくの先輩で博士に行ってがんばっている人がいます。そういう人を否定するのだけはやめてください。」

私は否定していない。ただ、がんばっても無理という壁があるのは事実であることは理解しなければならない、と主張しているだけである。

私の横にいた文化人類学の先生がぼそっと、「あいつは甘えとるな」と私につぶやく。がんばりだけで認めてもらえるのには年齢的に限りがあり、それが「学校でがんばってきた人」はわからない傾向がある。

終了後、アート系の人に「君の話、よくわかるよ。」と言ってもらう。アートでも同様の傾向があるようだ。

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