講義に行こうと学内を歩いていたら、友達とばったり。「道を変えることにしたよ。」と言うので、複素幾何から代数幾何に変えるのかと思っていたら、博士に行くのを止めたと言う。驚いてずっと話を聞いたが短い時間だったので、昼食を一緒にとることにした。
学食で話を聞く。
もともと彼は博士に行っても高校の教員になろうとしていた。だから、研究者になるのを止めたというよりは、教員になるのを早めたということになる。2日前にふと就職課に行ったら、30歳までに専任教員になっていた方がいいと教えられたそうだ。博士修了が27歳、教員と博士を同時に行うのは大変だから1年間勉強するとして28歳、一度で合格するのは難しいから29歳。ぎりぎりだ。それなら早めに教員採用試験や私学適正を受けた方が仕事を得るという観点ではよい。2007年問題と言われているが、それに乗るためには早めに非常勤でもしていた方がいい。教採に落ちた人から非常勤への名簿に登録でき、それが常勤になる際に強いアピールになる。
「最近、研究が行き詰ってね。」
これが弱気にさせた原因の一つでもあるらしい。
「昨日はいろいろあってお風呂に入らなかったよ。」
それは、困る。
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