2010年12月13日月曜日

商社の採用活動

 商社が採用活動の時期を遅くするらしい.これよりも前にキャノンマーケティングジャパンが採用活動を遅らせるという発表をしている.(実際は遅くなってはいなかったらしいが.参考:http://blog.livedoor.jp/yoheitsunemi/archives/50949237.html)
 この決定は世間では好意的にとられている気がする.しかし,海千山千の商社である.何か裏があるのではとかんぐってしまう.
 まず,8月,9月に採用すれば他の会社に逃げられることはないだろう.文系の採用活動では即日回答をしない学生には内定を出さないと聞く.このように各社が行っている囲い込みのための努力が不要になる.非常に採用コストが下がる.
 また,学生は就職活動を経て成長するものである.つまり,他社への就職活動を経て優秀になった学生を,教育コストなく採用できるのである.
 では,すべての企業がこのようにできるとは思えない.日本の学生には商社は人気業界である.他の業界で内定をとっている学生を自分のところにひきつけられる自信がないとできない.
 さすが商社.きちんと市場を分析して勝てる戦略を練っている.
 
追記:
 夏休みに採用活動を行えば学生に負担がないといっている人がいるが,4年生の夏休みはみんな卒論が忙しいのだから,学生の間に採用活動をすればいつでも負担がかかるのでは?

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