「「徳は教えうるか」と古人は問うた。
「コミュニケーションは設計しうるか」が我々の問いであろう。
いずれにせよ、立ち止まって、それを問うてはならない。」
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)ができたのは,2005年4月.小林は,「CSCDは日本の大学制度においては奇妙な組織といわざるを得ない」と言う.しかし,私には今までの「大学」の枠組みに捉われない組織をつくろう,という気概をCSCDからは感じない.むしろ,現代の社会状況を鑑みて,大学における必要な組織をつくったら自然とCSCDのような組織になった,と私は思っている.
そんなCSCDの「成長記録」としての始めの一歩がこの本である.これから日本中,世界中にCSCDのような組織が生まれるかもしれない.私たちは,今,時代の変化の萌芽に触れることが出来る.
この本は非売品だが,CSCDのHPで読むことが出来る.しかし,本の触感に触れることはできない.本とは,内容だけでなく,そのときの読者の五感をも記録する媒体である.
評価:☆☆☆☆
(1-5で基本は2)
http://cscd.osaka-u.ac.jp/about/CommunicationDesign2006.pdf
2010年8月7日土曜日
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