2009年11月28日土曜日

小林多喜二「蟹工船・党生活者」

「私は自分の犠牲も、この幾百万という大きな犠牲を解放するための不可欠な犠牲であると考えている。」

「党生活者」では共産党員である主人公の日常がつづられている。主人公は共産党が軍国主義の日本を救うと考えており、自分の身の危険も省みず活動を行う。
同じ意識を共有している仲間達との青春小説のようにも見えるが、行っている活動は現代の私にはあまりよくわからない。資本家を敵に回しても何も解決しないような気がするが、当時は資本家による労働者からの搾取がひどかったのだろう。
何故この小説が現在流行っているのかはいまだによくわからない。

評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)

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