2011年4月10日日曜日

ディヴィド・クレイグ,松田和也訳「コンサルタントの危ない流儀 集金マシーンの赤裸々な内幕を語る」

 コンサルタントがいかに会社を食い物にしているのかを書いた,元コンサルタントの本.「30%改善が必要」というデータを出すため,データを捏造することもある.
 コンサルタントを入れた会社の失敗例として,際限なくコンサルタントに頼んでいく会社というのを挙げている.何をコンサルタントにして欲しいのかをきちんと考えておかないと食いつぶされるし,倒産すらする.しかし,経営陣は自分の失敗をばらしたくないので,コンサルタントのことは誰にも言わない.
 落ち着いて考えてみれば,20年もその仕事に携わっている専門家が,新卒の若者に専門的なことを助言されるという構図は非常に妙だ.経営陣は社員を信頼して社員に仕事を任せないといけない.そうでなければ,コンサルタントにやられてしまうのだ.

評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)

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