「諸商品の価値は、その生産にもちいられる労働時間に正比例し、使用される労働の生産諸力に反比例する」
この本は資本論の概要らしい.
工場での生産をもとにしてマルクスは議論しているようだが,作ったものは売れるという前提があるようだ.商品の価値は生産者が決めるものではなく,消費者が決めるものである.生産者が決められるなら,マルクスが批判する資本家は経営センスが抜群ということになるが,これはマルクスの真意ではないと思う.
いろいろな論点について述べているが,すべて数字が伴っていない議論なので,真偽の判断のしようがない.外国の事例を述べていても,その一件だけでは特殊事例なのか一般事例なのか判定できない.
何故こんなものが受け入れられたのかの方が気になる.
などと言っているが,一度読んでみた方がよいよ.私はこれで共産主義者には絶対にならないだろうと思った.
評価:☆☆☆
(1-5で基本は2)
2011年2月5日土曜日
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