2010年11月1日月曜日

モスクワ,バルト三国,北欧

 ストックホルムの街並がとてもきれい.14の島々からなるというだけではなく,きちんと計画してつくられた街なのだろう.電車で40分くらい乗ると,郊外に出て豊かな森と湖が広がる.
 ストックホルムの小売店は繁華街ですら10時から18時くらいしか開いていない.夜はスーパーや飲食店が開いているくらいである.日本ほど猛烈に働かないのだろう.
 物価は高い.そもそもあまり農作物が育つような気候ではなさそうで,スーパーで見るのは日本でも見るような野菜ばかりである.それに加えて,税金が高い.
 しかし,ものはよい.デパートで北欧家具の椅子に座ったら,あまりの気持ちよさに動けなくなってしまった.
 ストックホルムには本当に感動であった.

 しかし,日本がスウェーデンのようになるのは難しいと思う.高福祉はすばらしいが,それは重税の上に成り立っており,消費税引き上げを選挙の争点にできない国で行うのは無理だろう.私はスウェーデンのように残業しないように働くことを続けるのはできない気がする.それよりもがつがつと働いていくことの方が私には楽だ.
 気軽にスウェーデンはすばらしいなんて言うのは間違っている.

 バルト三国はロシア語やドイツ語が通じやすいようだ.それぞれの人口はそれぞれ,エストニア134万人,ラトヴィア223.8万人,リトアニア330万人である.(出典はすべて日本の外務省HP.)それぞれ言語は異なっている.それでも本屋に行くと自国に翻訳した本がたくさん置いてあり,自分たちの言語と文化を大事にしようとしている態度が見て取れる.実際,200万人程度ではマーケットにならないだろうが,そういうことではないのかもしれない.文化は経済の支えがないと生きていけないのだろうが,経済がないからといって文化を衰退させてはいけない,と考えているのだろうか.

 モスクワは2月の中東旅行の帰り道から数えると,今回の行き帰りで2回目,3回目.初のモスクワ宿泊を果たした.夜10時前の赤の広場は多くの人でにぎわっていた.3回目は昼に赤の広場.初めて晴れているときにいったので気持ちよかった.その場所の印象に,その日の天気が非常に影響するのは私だけだろうか.

 やはり海外に行くのは私の人生にとって重要なことである.仕事や人生や社会,いろいろなことを考える.忙しくとも行かなくてはいけない.

 今年は10ヶ国に行けた.よいペースだ.初欧州に感動したので,次はパリかローマに行きたい.

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