「何故日本に工場があるのか?」という問いに答えられないでいる。
現在コスト削減という名で工場の海外移転が進んでいる。何故わざわざ人件費の高い日本で製造業の中核である工場を建設するのかは、製造業で働く身にとっては一生考えなくてはいけない話題である気がしてならない。
この問いを聞かれたときの最初の私の答えは、技術流失を防ぐ、雇用確保による社会貢献、の二点であった。
一 点目に関しては、工場の自動化により人間が行う作業が機器点検・保守業務になっていく中で、工場における技術とは何かを考えていくと、流失するようなもの はないのではないかと思えてくる。しかも、外国人を雇っていれば技術流失を防げるわけもないし、そもそも日本人だから流失しない、外国人なら流出する、と いう発想自体もおかしい。日本人の方が能力が高いというのも本当なのかはわからない。
二点目の雇用確保は、もっと大きく企業の最大の社会貢献を考えれば外国に工場を造りよい製品を消費者に届けることは何の不思議もない。また、既得権益に寄りかからないように、という私の信条に反する。
何故日本の工場があるのだろうか?日本の製造業復活には必要な存在なのだろうか?
などと私が家で悩んでいても、ねこにとっては白い恋人復活の方が大事らしい。
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